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音楽
メータ&ウィーン・フィル2016「ブッフビンダーを迎えて」

クラシック

575ch(HD)  クラシカ・ジャパン

放送時間 21:00 〜 22:40
出演者、他
再放送 10/26 17:50 〜 19:30  マイリスト登録
10/28 13:30 〜 15:10  マイリスト登録
10/29 09:35 〜 11:15  マイリスト登録
10/30 06:00 〜 07:40  マイリスト登録
10/31 24:35 〜 26:15  マイリスト登録

©Milenko Badzic

天下のウィーン・フィルハーモニー管弦楽団(VPO)を、彼らとの共演歴も長く、信頼の厚い現代最高の巨匠の一人、ズービン・メータが指揮するとなれば、その演奏会の成功は間違いなし。さらにウィーンを代表する名匠ピアニスト、ブッフビンダーとのブラームス「ピアノ協奏曲第1番」となれば、それは尚更。冒頭からメータ&VPOならではの音の豊麗さに加え、高い緊張感を保った演奏で、その中でブッフビンダーは半ば無造作にソロを始める。淡々とした歩みでありながら、ここぞというフレーズや和音をぐっと深く、また高らかに聴かせる構成感はまさに名匠の技。これこそブラームスの青春の1曲と思わせる演奏。後半は打って変わってフランスの傑作2題。ドビュッシーの『海』では、VPOの管楽器の華やかさや低弦の豊かさ、メータの指揮の豪放さによって、フランスのオーケストラとは違った厚い油絵的な響き。とはいえ、ドビュッシーの音楽の特質を裏切ることなく、陽光にきらめく海や、風に戯れる波の描写は美しく、圧倒される。一方、「ラ・ヴァルス」は、ラヴェルがウィンナ・ワルツを讃え、憧れをもって書いた曲なのでVPOにはぴったりな選曲。もっともドビュッシーのときと同様、ぐっとVPOに寄せた演奏。官能的な音とダイナミズムで楽曲の真実に迫る演奏はさすがVPO。ベテラン、中堅、若手のバランスがよく、精妙と豊かな味わいを兼ね備えた近年のVPOの充実が確かめられる。